KHI VOICE
わたしたち亀田医療情報は、日本の医療への貢献を目指し、医療機関へのSaaSの導入に全力で取り組んでいます。 今回は、亀田医療情報が提供するクラウドカルテblancで活用している、「パブリッククラウド技術」についてご説明します。
コラム
blancの取り組み
クラウドカルテblancが活用するパブリッククラウド技術
クラウドカルテblancでは、クラウドサービスの基盤としてパブリッククラウド「Microsoft Azure」を利用しています。
パブリッククラウドとは
クラウドは大きく分けてプライベートクラウドとパブリッククラウドに分類され、そのうちパブリッククラウドはインターネットを通じて複数のユーザーが共有して利用するクラウドサービスのことを指します。
パブリッククラウドでは、リソース(コンピューティングパワー、ストレージ、アプリケーションなど)を必要に応じて利用でき、使用量に応じた料金を支払います。このクラウドモデルは、高いスケーラビリティ、コスト効率、グローバルなアクセスの容易さ、そして最新技術の迅速な導入が特徴です。
これにより、初期導入費を抑えたセキュアで可用性の高いソフトウェアサービスの提供が可能になります。代表的なパブリッククラウドプロバイダーには、Amazon Web Services (AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform (GCP) などがあります。
Microsoft Azureとは
Microsoft Azureは、マイクロソフトが提供するクラウドコンピューティングプラットフォームです。企業や個人がアプリケーションの開発、管理などを行うためのツールやサービスを提供しています。Azureは、仮想マシンのホスティングからデータストレージ、人工知能、IoT、ブロックチェーンなどの先進的なテクノロジーをサポートしています。
また、データ暗号化やアクセス制御、ネットワークセキュリティ、脅威検出と防御、コンプライアンス準拠など包括的なセキュリティ対策を提供し、ユーザーのデータとアプリケーションを安全に管理します。
クラウドだからできる、日々の運用への取り組み
毎日の運用監視
クラウドカルテblancではシステムの使用率やアクセス数などを常に監視し、問題や異常を検出して、適切な対応を行っています。
監視は自動化されたツールやシステムを使用して行われ、性能や可用性、セキュリティなどのパラメーターを監視し、運用上の問題を事前に発見し、システムの安定性と信頼性を確保しています。
ユーザーの運用を止めないカナリアリリース
クラウドカルテblancでは、現バージョンと新バージョンのblancを並行稼働させることで、blancへの新しい接続を振り分け、少しずつユーザーのアクセス先を新バージョンのblancへ移動させる「カナリアリリース」というリリース方法を行っています。
その結果、新機能のリリースによってユーザーの操作が中断されることがなくなります。
また、新機能のリリースなどを一部のユーザーに先行して行うアプローチにより、リリースの影響を限定し、アクセス頻度や負荷、ユーザー満足度を測定して修正する機会を得ることができます。
リリースのリスクを最小限に抑えつつ、製品の品質を向上させることが可能です。
医療にもっとクラウドサービスを利用しよう
クラウドだからこそ、日頃から運用の監視を行え、運用を止めない新機能リリースなど安全で迅速な対応が可能です。メールやチャット、様々な医療クラウドサービスなどインターネットやクラウドを活用した業務や医療を支えるシステムはたくさんあります。このような技術・サービスの活用の足がかりとしてもクラウドカルテblancは最適です。
これからも、私たち亀田医療情報はパブリッククラウド技術を活用して、ユーザーが安心して使用できるクラウドカルテblancを提供していきます。