多根総合病院

診療スピードのアップと看護の質の向上

電子カルテシステムとして稼働した後は、「システムうんぬんよりも、要は慣れの問題」と考えていた丹羽院長の予想通り、1ヶ月ほどでほとんどの医師や看護師がシステムに馴染み、具体的な成果も上がり始めたそうです。「患者さんと応対する時間が確保でき、診療スピードも上がった。導入前は診療の終了が1時過ぎになることも珍しくありませんでしたが、導入後は12時頃までに終えることができるようになった」と丹羽院長が言えば、西村看護部長も「どこでも誰でもカルテを見ることができるようになったので、責任の範囲が明確になり、看護の管理がしやすくなりました。また、ベッドサイドですぐに端末にアクセスできるので、バーコードを使ってネームや薬の確認がしやすく、医療ミスの防止につながっています。また、患者さんへの説明もしやすく、ご家族にも安心していただけるようになった」とおっしゃいます。事務部門からの評価も高いようで、導入以前は字が汚くて何が書いてあるのかわからない、あるいは読むのに時間のかかる医師がいて困っていましたが、そうしたケースもなくなったそうです。

できるだけ変えんでくれとの一言。

導入から約10年後、システムとして限界に近づいたことを受け、多根総合病院様ではシステムの更新を検討し始めます。最終的に、それまで使ってきたシステムのバージョンアップ、すなわちKai V3への更新を決められましたが、これも「システム導入にあたっては導入しやすさという観点を忘れてはならない」というかつての教訓を生かした結果でもありました。「現場の先生方から、システムの考え方や使い方は変えてくれるなという要望があったことも決め手の一つになりました」と山本システム部長。さらに、チーム医療への対応もバージョンアップの狙いの一つだったと明言します。ナビゲーションケアマップがシームレスに連携することで真の情報共有が可能となり、オーダ看護指示連携を包含した電子クリティカルパスが実現するわけで、ナビゲーションケアマップへの期待は相当に大きいと言えそうです。

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