成増厚生病院

さらなる利便性に加え、各種統計機能への期待

その一方で、さらなる利便性の向上に向けたご要望もいただいており、医師の恩田氏はクリック一つで多くの情報が得られる利便性の高さを評価しつつも、「画面が一つしか開けられないのは不便だし、見られる画像の数が限られているのも改善が必要かもしれない」とおっしゃいます。畠山氏も「みんなにすぐに見てほしい情報が立ち上がったら、アラームなり、点滅なりでスタッフに知らせる機能があれば」と言い、榊氏は「たとえば2~3週間後の未来情報を自動的に知らせてくれる機能があれば、診療の質はさらに高まるはず」との指摘をされます。

さらに、奈良氏は「平均入院日数や年齢別の入院日数など患者さんの傾向が把握できるような統計機能をもっと充実してほしい」との要望を出しておられますが、これは渭原副本部長も指摘されており、「各種のデータが月単位ではなくリアルタイムでわかるようになれば経営状況がすばやく入手でき、これに統計や調査機能が加われば病院の経営改善にもつながるはず」との期待を口にされます。

地域完結型の精神科医療に向けて

これからの精神科医療に求められるのは地域完結型の医療であるというのが新貝理事長の持論です。「今後ますます高齢化は進んでいきますから、一般診療とも連携しながら、地域社会の中で完結する医療をどれだけ提供できるかが問われてくるでしょう。それには地域社会全体を一つの病院と見立て、一般病院や老健施設ともネットワークを組みながら、地域全体で治療していくという思考と仕組みが求められてくると思います。

しかし、現状でそれを実現するには施設間の情報格差が大き過ぎます。すべての関係者が同じ情報を、同じ濃度で共有できるインフラ、それを電子カルテに期待したい」とも。同院のIT医療推進室では現在、今後のあるべき電子カルテの姿を求め、亀田医療情報と共同で「精神科プロジェクト」を進めておられます。

医療法人社団 翠会 成増厚生病院

〒175-0091 東京都板橋区美園1-19-1
Tel : 03-3939-1191
病床数/545床
特色/1959年に開院した都市型の総合精神科病院です。「『尊厳』『安心』『信頼』を基礎にたゆむことなく技術と感性を磨き、『こころ』と『からだ』のサポートを行います」を基本理念に、精神科急性期医療(精神科救急、急性期医療)、アルコール関連医療、ストレスケア(うつ病を中心とした医療)、認知症関連医療の4分野で地域の医療ニーズに応えています。特に精神医療では初期の介入から入院治療、退院後のケアまでの一貫した包括的な支援を行っています。
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