成増厚生病院

現場ニーズに合わせた各種の機能を追加

導入後も同院と亀田医療情報の、いわば二人三脚の連携は続きます。「精神科独特の業務への対応や現場の使い勝手の向上を図るため」という金子室長の狙いに合わせ、さまざまな機能強化を図ってきました。

そこで実現したのが、たとえば生活歴年表であり、電話相談記録の共有であり、ジェノグラム作成であり、あるいは処方切れ・未読検索といった機能でした。現場からのさまざまなフィードバックを亀田医療情報が迅速にシステムへ実装していくことで、[アピウス プシュケ]は電子カルテシステムとしての完成度を高めていったのです。

2011年には法人内別施設にサーバ室を設け、サーバ仮想化技術によりコストダウンを図りつつ、複数の施設でネットワークを通じて電子カルテが利用できる環境を実現されています。「これだけ完成度が高まったのも、現場のニーズをきめ細かく吸い上げ、迅速に反映させていくという、医療現場にこだわる亀田医療情報さんの姿勢があったからこそ」との声もいただいています。

もはや情報共有に不可欠なツールへ

最初の導入から10年以上が経ち、2度のバージョンアップを経て、[アピウス プシュケ]はもはや同院の医療現場になくてはならないツールとなっています。「看護計画を立て、実行していくにはすべての看護師が患者さん一人ひとりの情報を正確に知っておく必要がありますが、そのツールとして、電子カルテは不可欠」と畠山副部長が強調すれば、榊氏も「電子カルテのおかげで即時に情報へアクセスでき、救急指定病院としての使命を果たす環境が整った」とおっしゃいます。

一方、入院連携室と地域支援室の室長を兼任されている奈良氏は、「画面上で迅速に患者さんの情報にアクセスできるだけでなく、みんなに知っておいてほしい情報がすばやく一斉に流せることもメリットの一つ」と言い、「相談システムのケースバンクと訪問看護支援システムのホームバンクも地域と連携した診療のレベルアップにつながっています」と言います。

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